020
椅子

この椅子に坐って、もう9ヶ月。
何度か変わった目の前の景色。
景色が替わる度に、
「友達」と云う名の人間が増えた。
増えた気がする。

目の前に広がる景色は、
替わったと言っても、同じ物ばかり。

黒板と云う名の板
先生と云う名の人間
友達と云う名の人間
机の上のノート、ペン、教科書・・・

私にとっては無駄なものばかり
無意味なものばかり

そんな椅子に、
あと何ヶ月か私は坐り続ける

1つ前に戻る
最初に戻る

© 2005-2007 Uri.