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僕と「僕」
君は僕と「僕」どっちを愛すと言うのですか。
僕も「僕」も君を愛しています。
その事実は変わる事はありません。
君は、僕と云う人間に存在する２つの人格を「愛している」と云いました。
でも、それでは困るのです。
僕と「僕」は殺し合うことになりました。
君の全てを君から奪う為に。
君との楽しい思い出も、悲しい思いでも
全部、すべて消し去ります。
其れは、どちらかの人格の記憶であり、
２人の。僕と云う形をした人間のモノデハナイカラ。
僕と「僕」は殺し合い、１つになります。
君の最も愛する人格へと生まれ変わります。
もし其れが、また新しい人格を生み出そうとも。
僕は「僕」を、「僕」は僕を殺します。
君の全てを手に入れる為に。
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