034


時が進んで行く。
私は今、生きている。

100年前、現在、100年後。
全てが変わっても、全てが無くなっても。
時だけは、変わらずに進み続ける。
時だけは、無くなることはない。

時と云う名の流れだけが、
全てのものを知っている。
全てのものを見ている。聞いている。感じている。

私は時と云うものに勝つことは無い。
負けることも 無い。
例えそれが、如何なる場合でも、
私は時に勝つことはなく、負けることもない。

私は、時の中で生きているのだから。
私と時は、同じモノであり、違うモノなのだから。

時が進んでいく。
少しずつ、少しずつ。前へ、前へ。
ゆっくりと、進んでいく。

1つ前に戻る
最初に戻る

© 2005 Uri.