036
莫迦阿呆惨め

Xmasなんて。Valentineなんて。
そんなものは、只、唯、私を独りにするだけ。
彼氏、友達、家族。
そんなものは、私には無い。
そんなものを、欲しいと思ったことは無い。
私は今まで、ずっと独りで生きてきた。
死と隣り合わせに。ずっと。
これからも、ずっと。ずっと死と隣り合わせに。

XmasやValentineなんてもののせいで、
街中が莫迦に為っている。
そんなものを見ていたら、
自分が阿保に為ってくる。
阿保に為って、莫迦に為って、どうしようもなく惨めで。
厭に為ってしょうがない。

ずっと独りで生きて、何になる。
何が愉しいのか、何が辛いのか、何が苦しいのか。
そんなことは何1つない。
そんなことを考えているうちに、
私は屋上から飛び降りていた。

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© 2005 Uri.