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何度も。何度も。

名前を呼んでください。
私の名前を。貴方の声で、何度も。何度も。

貴方が私を呼ぶ度に、私は嬉しくなるのです。
温かくなるのです。愉しくなるのです。
私の名前は、貴方に呼ばれる為にあるのかもしれません。

何度も。何度も呼んで下さい。
貴方が私を呼ぶ度に、私は倖せになるのです。
私が貴方を呼んだ時、貴方はどう思うのでしょう。
嬉しく思うのでしょうか。
温かく、愉しくなれるのでしょうか。
倖せだと感じてくれるのでしょうか。

私には判りません。
けれど、私は貴方に呼ばれる度、
幸せになり、嬉しくなり、愉しくなります。
本当に、貴方に呼ばれる為の名前のように。

親の付けた私の名前に、命を吹き込んだのは、
紛れもなく、貴方自身なのです。

私の名前を沢山、沢山呼んで下さい。
何度も。何度も。

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© 2005 Uri.