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言葉

暗闇の中で、言葉を書いている。
たった一筋の懐中電灯の明かりで。

毎晩のように、布団に入り、寝転びながらペンを取る。
時には5つ6つ。時には0。
眠くなって寝てしまった事だってある。
其れでも、寝る前にペンを取る。

此ノートには、沢山の文字が書かれている。
沢山の文字で、沢山の言葉の連なりが。

一筋の小さな明かりと、小さなノート。
そして、ピンクのシャープペン。
其れを使って書いているのは、布団の上。枕の上。
布団を肩まで被り、言葉を連ねる。

気分で言葉を連ねたり、寝てしまったり。
そんなことを繰り返しながら言葉を連ねて往く。
少しずつ。少しずつ。
決して速いスピードではないけれど。
其れでも、ゆっくりと言葉の連なりを増やす。

少しずつでも、ゆっくりでも良い。
只、私は言葉を連ねたい。
私の気持ちを只、言葉に。言葉に連ねてみたいだけなのだ。

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© 2005 Uri.