057
天使と悪魔
観覧車から望む景色は、
いつの間にか歪んでしまって。
僕の眼には映らなくなっていた。
君の眼に最後に映ったのは、何だったのだろう。
僕 ひとりならいいのに。
君が冷たくなって、僕はとても後悔した。
「ごめんね…。」
一緒に居ると約束したのに。
一緒に眠ると約束したのに。
其れはもう、叶わなくなってしまった。
君が最後に観た夢は、どんなものだったのだろう。
僕は…君とずっと一緒に居られる夢を見たい。
夢だとは判っていても、ずっと君と居たい。
それなのに 僕は...
僕は君を...
冷たく、動かないものにしてしまった――――
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© 2005 Uri.