078
過去を

君と出逢ってから、僕はいくつの涙を流したんだろう。

晴れの日も、雨の日も、雪の日も、僕は沢山泣いた。
君に初めて逢った時から、僕の涙腺は緩みっぱなし。



Tears



君と泣いた事もあった。
大声を出して泣いた事もあった。
独りで、声を出さずに肩を震わせて泣いた事もあった。


君と居るだけで、僕の胸は苦しくなる。
君と居るだけで、楽しくて、嬉しくて、苦しくて、悲しくて。
胸がハチキレソウニナル。

きっと、こんな思いをするのは君にだけだから。
君だから、こんなにも痛くて____________苦しい。


好きなのに 苦しくて
好きだから 苦しくて


君と僕の関係は、絶対に赦される事は無い。
沢山の思い出が有り過ぎて。
沢山の涙が有り過ぎて。
君と2人の過去は、僕には大き過ぎて。
僕はもう、受け止めることが出来ない。


僕の心は、君で溢れてしまった。


溢れて外に飛び出てしまった過去達は、もう取り戻す事は出来無い。

そんな事解っていても、僕たちは、僕は2人の思い出を作る。
何時か消えて無くなってしまうと解っていても。
何時か消さなくてはならない日が来るのが、解っていても。




それでも僕達は、新しい思い出を作り、古い過去を忘れ去る。

本当は忘れたくないけれど。
本当は、ずっと此の侭で居たいけど。


そんなことは絶対に在り得ない。
出来ない。


僕達は、愛し合ってはいけない存在で、
僕達は、とても愛し合った生き物で。
其れでも、一緒になることは赦されない。




君と僕は、別のモノだから。

同じモノではないのだから。

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